「よく」の使い方は、次のように説明できます。
「よく」は、形容詞「よい」の連用形から派生した副詞で、さまざまな意味やニュアンスを持ちます。1
- 「よく」は、念を入れてするさまや十分にするさまを表します。1
- 例:「歯をよく磨く」「よく勉強しなさい」
- 「よく」は、程度がはなはだしいさまや非常にするさまを表します。1
- 例:「あの親子はよく似ている」「よく食べるね」
- 「よく」は、その状態や条件にふさわしいさまや巧みにするさまを表します。1
- 例:「よく書けました」「よく設計された家」
- 「よく」は、困難なことをしたり、考えられないような喜ばしい結果を得たりして感じ入るさまを表します。1 この場合、「よくぞ」という言い方もあります。
- 例:「よく来てくれました」「よくぞ言ってくれた」
- 「よく」は、相手の非常識な言動などを非難するさまを表します。1 この場合、「よくもまあ」という言い方もあります。
- 例:「よくそんなことが言えるね」「よくもまあそんなことをしたものだ」
- 「よく」は、何度も同じことをするさまやしばしばするさまを表します。1
- 例:「よく物忘れする」「よく行く店」
また、「よく よく」という形で重ねると、「他に適当な方法がなく、やむを得ずそうするさま」2 を表します。
- 例:「彼はよく よく考えてから答えた」「私はよく よく聞きましたが、彼の声は聞こえませんでした」
以上が、「よく」の使い方の一部です。他にも、「良し」という形容詞の連用形として文語的に使われたり、「翌」という接頭語として次の日付や年月を表したりする場合もあります。1
参考になれば幸いです。
正文完